2022年松戸市長選各立候補者へのDXについての質問と回答

私たち「Code for Matsudo」は、ITを活用することで松戸市の地域課題を解決することを目指して活動をしているグループですが、地域課題を解決するためには行政の持つデータの力が大きく、近年ではオープンデータの活用が求められています。

この度、来る6月5日に行われる「松戸市長選挙」に向けて、立候補者の方がITによる地域課題の解決や、DX(デジタルトランスフォーメーション)について、どのような政策、考えをお持ちであるかをお聞きしたいと考え、各立候補者へ公開質問状をお送りすることにしました。

DXについては総務省の「デジタル・トランスフォーメーションの定義」をご覧ください。

目的

立候補者のDX(デジタルトランスフォーメーション)に対する政策、考えが分かるように一覧表などを作成するため。

活用方法

告示日(5/29)以降、順次、Code for Matsudoのホームページ、公式SNS、また投票先を検討している市民のためのWebサイトに情報を配信していく予定。

回答方法

アンケートフォームへの回答

質問


質問1. 日本においてデジタル化の遅れが問題視されていますが、松戸市においてデジタル化、デジタル活用をどのように進めていこうと考えていますか?
質問2. 松戸市の諸課題について、デジタルを活用することで解決できそうな課題として、どのようなものが考えられますか?
質問3. 他の自治体において、DXという観点で参考にされているところはございますか?
その他 お考えがありましたらお願いいたします。

質問の意図

質問1は、ビジョンのようなものですので方向性を語っていただけると考えました。
質問2は、最も質問をしたかった内容で、DXを理解され具体的な解決されるべく課題を把握されていることが分かります。
質問3も含めてモデルとされる自治体がある方は普段からよく勉強をされているのではないかと思います。
この観点で候補者を比較し考えていただきたいと思っています。

立候補者回答

立候補予定者11名中インターネット上に窓口のあった9名の方に質問状を送り、下記4名の方から回答をいただきました。
ご回答くださった候補者の皆様、ありがとうございました。

敬称略

質問1日本においてデジタル化の遅れが問題視されていますが、松戸市においてデジタル化、デジタル活用をどのように進めていこうと考えていますか?
大谷しげのり令和3年7月7日に「松戸市行政デジタル化ビジョン」が策定されています。利便性向上と職員の生産性向上に向けて取り組むべきだと考えています。
山中啓之基本的にはR3年7月策定の「松戸市行政デジタル化ビジョン」に則り、住民の利便性の向上や行政内部の業務効率の向上に活かしたい。 その際、市民と行政双方の利益となる‘地域課題の解決’へ繋がるような視点を忘れぬようにしたいと考えています。
石塚ゆう私は公約に、松戸市を日本をリードするデジタル都市とする「松戸デジタル都市構想」を掲げています。 現状、松戸市行政デジタル化ビジョンが策定され、各部署に担当者を置き、情報政策課にデジタル化推進班を設置するとありますが、より専門的、強力に推し進めるために、専門部署「行政デジタル化推進室(仮)」を市長直轄の組織として設置します。 民間企業・専門家を交え、先ずは行政内部の手続きのデジタル化(効率性・コスト削減)に取り組みます。 これと同時に市民の利便性を向上させるために行政手続きのデジタル化にも着手します。 その後、松戸独自の経済圏を創出するため、民間企業と連携して、市内でエリアを定めて松戸トークン(仮)の実証実験を実施します。
原 ゆうじ松戸市が令和3年7月に策定した「松戸市行政デジタル化ビジョン」を推進します。
質問2松戸市の諸課題について、デジタルを活用することで解決できそうな課題として、どのようなものが考えられますか?
大谷しげのりペーパーレス化と、デジタル申請による利便性向上など
山中啓之千葉市の「ちばレポ」のように。道路等の破損を画像で行政と共有して対応へとつなげる取り組み ・無作為抽出での市民アンケートを定期的に行い、市民ニーズの分析を行う ・会議の議事録の積極的な情報公開、行政情報のオープンデータ化 その他、「松戸市行政デジタル化ビジョン」にあるようなこと
石塚ゆうAIを活用したオンデマンドバスによる公共交通が不便な地域の解消 ・IOTによる1人暮らしのご高齢者の見守りシステム ・健康寿命を伸ばすためにブロックチェーンを活用した健康トークンの発行 など、これ以外にもまだまだデジタルの活用で解決できる課題は多くあります。
原 ゆうじ仲間の市議会議員、戸張ともこさんが、今年3月議会の予算委員会で「消防団の出動管理もデジタル化を※」という提案を行っており、「なるほど」と思いました。戸張市議をはじめとした、原ゆうじを応援している12人の地方議員をはじめ、市民の皆様からご意見を頂戴し、良い提案は実現に向けて力を尽くします。
質問3他の自治体において、DXという観点で参考にされているところはございますか?
大谷しげのり渋谷区の様にペーパーレス化、テレワークを可能にするなど、生産性の向上に取り組んでいるところ。
山中啓之千葉市など
石塚ゆう特定の自治体ではありませんが、デジタル化において地方の自治体が積極的に取り組んでいるため、地方の自治体、過疎が進んでいるような自治体は特に注目してみています。
原 ゆうじ原ゆうじには全国に超党派の仲間議員がいます。この仲間議員のネットワークで「DXを含めた地方行政全般における優秀な先進事例」を共有しあい、政策立案に活かしています。
その他お考えがありましたらお願いいたします。
大谷しげのりDX人材の育成と確保が重要だと思います。
山中啓之DXは技術や手法に注目がいきがちだが、全ての取り組みにおいて最も重要な点は、行政のDXにかける意気込みの強さだと考えています。
石塚ゆう松戸デジタル都市構想で「行政のデジタル化」「教育の創出」「新たな産業・雇用・経済圏の創出」を行います。 デジタル化はまだまだ多くの自治体が課題としています。 だからこそ、松戸市が積極的に取り組んで日本をリードするデジタル都市となることで、まちが発展し、市民の暮らしも向上するのです。